こんにちは、hanaです!
フリーランス(個人事業主)の確定申告について解説します。
今回は「Webライターの経費について」
初心者Webライターのmaiさんは次のようなことで悩んでいます。
- Webライターの経費になるものってなんだろう?
- 在宅Webライターの経費按分の方法が知りたい
- 勉強するためにかかった費用も経費になるのかな?
この記事では、確定申告歴15年のhanaが、フリーランスになったばかりのmaiさんの疑問を解決するために「Webライターの確定申告で経費になるもの」について解説します。
- Webライターの確定申告とは?
- Webライターの必需品は経費になる!
- 在宅Webライターなら仕事スペースも経費
- ライタースキルを磨くための費用も経費
- Webライターの確定申告には会計ソフトがおすすめ!
- Webライターの確定申告で経費になるもの「まとめ」
同じような疑問を持っているWebライターさんは、ぜひ読んでくださいね!
Webライターの確定申告とは?
まず、確定申告のしくみについてお話します。
個人事業主(フリーランス)の確定申告
私たちWebライターのような個人が行う確定申告とは、記事を書いて得た報酬などによる「所得」にかかる税金を計算して、税金を納めるために行う手続きのことです。
個人事業主の確定申告の計算期間は、1月1日から12月31日までの1年間で、確定申告をするためには領収証等を準備して「確定申告書」や「決算書」など必要書類を作成する必要があります。
確定申告の期間は、申告をする期間の翌年2月16日から3月15日まで(15日が土日の場合は翌月曜日まで)となっています。
2020年分の確定申告については、2021年4月15日まで延長されました。
確定申告が必要な場合or不要な場合
個人事業の場合、事業で得た収入から控除と経費を差し引いた金額が「事業所得」です。この所得額が税金の対象(課税所得)となります。
事業収入-控除-経費 =所得(課税所得)
所得が48万円以下の人
この記事を書いている現在、個人の基礎控除額は48万円です。
したがって、事業所得が48万円以下の場合は所得額がゼロになるので、基本的に確定申告は不要となります。
事業収入 基礎控除 経費 所得
60万円 ー 48万円 ー 20万円 =0円 ……確定申告不要
副業が20万円以下の人
副業には「20万円ルール」というものがあります。これは副業の所得が20万円以下の場合は申告をしなくても良いというルールです。
- 副業がパート収入の場合
本業はサラリーマン、副業がパートの場合
⇒年間収入が20万円以下であれば確定申告の必要なし - 副業が事業収入の場合
本業はサラリーマン、副業が事業収入の場合
⇒年間所得が20万円以下であれば確定申告の必要なし
ここで注意したいのは、副業が事業収入の場合は収入ではなく所得が20万円以下ということです。
事業収入-控除-経費 =所得(課税所得)
このように副業の場合、所得が20万円を超えれば確定申告が必要となりますよ。
20万円以下だったら確定申告しなくていいんですか?
Webライターは20万円以下でも確定申告をした方がいい場合が多いんですよ。それは、原稿料から源泉徴収されていることがあるから!
源泉徴収って税金が引かれてるってことですよね?
そう!だから確定申告をすることで払いすぎた税金が戻ることがありますよ!
なるほど~。申告しなかったら損しちゃうんですね!
確定申告には青色申告と白色申告がある
確定申告の方法は青色申告と白色申告の2つの方法がありますが、私は青色申告をおすすめします。なぜなら、青色申告には税額控除のメリットがあるからです。
青色申告の控除については「電子申告で65万円控除!Webライターは青色申告で節税しよう」を参考にしてください。
【Webライター確定申告】Webライターの必需品は経費になる!
Webライターの経費になるものってなんだろう?
それでは、さっそく経費について解説していきますね。
Webライターの確定申告で経費になるものは、けっこう多いんですよ。
Webライターの必需品「パソコンやツール」
Webライターの必需品ともいえるパソコンや文章作成ツールなど、仕事に必要なものは経費になります。
パソコン
パソコンはライティングのために必ず必要ですね。
経費処理の勘定科目は消耗品になりますが、10万円以上であれば資産となります。
パソコンの経費処理については「Webライターの作業用パソコンを経費処理する4つの方法」で詳しく解説していますので、参考にしてください。
プリンターやインク代
プリンターやインクも必須と言ってもよいですね。文章チェックや確定申告の際にも必要となります。
ワードや辞書ツールなど
MicrosoftのWordや、Atokなどの辞書ツールなど、ほかにもライティングのために使用するツールはたくさんあります。
Webライターとして仕事をする上で必要なツールで有料のものがあれば、それも経費として計上できます。
Webライターの必需品として、どんなツールがあるのか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
Webライターに必要な環境「インターネット」
ライターにとってインターネット環境はとても大切です。
現在ではWifi環境が整っている家庭が多くなりましたが、自宅で仕事をする場合仕事でのWifi使用分を経費として計上できます。
インターネット料金については、パソコン作業だけでなく情報収集やクライアントとの連絡で使用するスマートフォンやタブレットの料金も経費にできます。
ただし、プライベートと併用しているなら家事按分が必要です。仕事での使用分だけを経費計上しましょう。
また、自宅以外で作業をする場合のコワーキングスペース利用料金や、モバイルWi-Fiルーターを契約しているなら、それももちろん経費になりますよ。
【Webライター確定申告】在宅Webライターなら仕事スペースも経費
経費按分ってどうやって計算するんだろう?
在宅Webライターであれば、自宅の仕事スペースを按分して経費計上します。その方法について解説していきます。
仕事スペースの経費按分はどうやるの?
賃貸の場合や持ち家の場合で方法が異なりますが、どちらも家計費との「按分」という方法で計算します。
賃貸の場合
部屋の面積や使用日数・時間など、理由がしっかりと説明できる按分率にします。
- 5部屋あるうちの1部屋を作業スペースとしているなら2割
- 2階建ての2階をすべて仕事スペースとしているなら5割
理由が説明できれば、このようなざっくりとした割合でOKです。
持ち家の場合
持ち家の場合は、家賃が発生しないので経費とはなりませんが、以下のような方法で経費計上できます。
建物自体を減価償却費で落とすことができ、仕事スペースの割合に応じて計算します。
また、住宅ローンを支払っている場合は、その利息を経費計上できますよ。
按分の割合はざっくりとでOK!
ただし、しっかりと説明できる根拠が必要です。
家事按分できる経費はこんなもの
・家賃
・電気代
・インターネット料金
・スマートフォン&タブレット料金
ほかにも在宅ワークでプライベートと共用しているものがあれば家事按分して経費計上できます。ただし、水道料金など按分割合が説明できないものは経費にはできません。
【Webライター確定申告】ライタースキルを磨くための費用も経費
勉強するためにかかった費用も経費になるのかな?
Webライターとして仕事を受注するためには、スキルを磨くための学習も必要ですよね。学習のために使った費用も経費になりますよ。
それ以外でも、Webライターの仕事に必要なものであれば経費になります。どんなものがあるのか、見ていきましょう。
Webライター技術に必要な書籍を購入した場合
書籍については、ライティングの学習や執筆するための資料など、使い道は違っていても「ライティングの仕事に関わるもの」として経費計上できます。
- Webライター業に必要な用語集や辞書など
- 記事執筆の資料として必要になるテキストや雑誌
- 日本語スキルを磨くための書籍
直接、受注した仕事に必要な書籍以外でも、日本語スキルのために読んでいる小説や雑誌なども経費にすることができますよ。
ただし、マンガやファッション雑誌など、趣味で購入したものは経費になりません。
あくまで「Webライター業と紐付ける理由がある書籍」が経費の対象です。
スキル向上のためのセミナーに参加した場合
ライタースキル向上のためには、オンライン講座を受講したり、セミナーに参加することもありますよね。
この時の受講料や参加費、また交通費や宿泊費なども経費になります。
- Webライターオンライン講座やスクールの費用
- ライティングセミナーへの参加費用
- ライター資格の学習費用や受験費用
オンラインでもリアル会場でも「いつ、どこで、何のために使った費用か」わかるように、振込の控や領収証を保管しておきましょう。
Webライター業に必要なものはすべて経費
ほかにも、以下のようなものが経費になります。
- 執筆のために取材に行くときは、その交通費や宿泊費
- カフェなどで打ち合わせしたときのコーヒー代
- 取材や下書きなどに必要なペン、ノートなどの筆記具
- ポートフォリオとして運用しているブログ運営費
(レンタルサーバー・ドメイン・WordPressテーマなど) - リモート打ち合わせで使う機材やZoomなどの費用
- 作業に必要なキーボード&マウスやガジェット代金
- 筆記用具や整理用ファイル、コピー用紙やノート費用
- Webライターの確定申告に必要な会計ソフトの費用
これらはすべて「Webライター業に必要なもの」なので経費になります。
必ずレシートや領収証を保管しておき「いつ何のために使った費用なのか」わかるようにしておきましょう。
記帳の際の勘定科目については「Webライターの経費を迷わず記帳!【勘定科目の使い方】」を参考にしてください。
レシートや領収証の管理については、こちらの記事を参考にしてください。
Webライターの確定申告には会計ソフトがおすすめ!
このようにWebライターの仕事のために使った費用だという証明ができれば、さまざまな費用を経費にできます。
できるだけ多くの経費を計上できれば、その分節税になるので見落としがないようにしましょう。
Webライターなどの個人で行う確定申告には、難しい知識や勉強をしなくても確定申告処理ができる会計ソフトの導入がおすすめです。
おすすめの会計ソフト
やよいの青色申告オンライン |
年額8,000円(初年度無料)~ |
freee会計 |
年額11,760円(月額プラン1,180円)~ |
マネーフォワードクラウド |
年額9,600円(月額プラン980円)~ |
私は毎年、夫の事業と自分のライター業の確定申告を「やよいの青色申告
これとは別に業務委託でブロガーの記帳代行も行っていますが、こちらはfreee会計
これから会計ソフトを選ぶ人はどのソフトにするか迷うと思いますが、この3つのソフトは使っている人が多いので口コミを参考にしたり、料金や特徴、無料お試し期間などを使って選ぶのがおすすめです。
会計ソフトについて詳しく知りたい方は「【初年度無料も!】Webライターの確定申告は青色申告ソフトがおすすめ」を参考にしてください。
自分で処理するのが難しいなら経理アウトソーシングもおすすめ
本業が忙しく自分で確定申告処理をするのが難しい場合は、経理のアウトソーシングという方法もあります。
以下のようなサービスも利用できるので、検討してみるといいでしょう。
個人事業の経理アウトソーシング
記帳代行お助けマン・・・月5,000円から丸投げで依頼できる - オンラインアシスタント【フジ子さん】・・・事務や経理などを依頼できる
- ランサーズやクラウドワークス
・・・で募集して外注する
確定申告処理のために行う記帳は手間のかかる作業です。それぞれの経理アウトソーシングについてポイントをまとめてみました。
記帳代行お助けマン
・領収証やレシート、カード明細書を丸投げで郵送
・税理士に依頼するよりも料金が安い
・記帳入力経験者が担当するので品質が高い
・事業に合わせた仕訳ルールで柔軟に対応してくれる
\ 詳細はこちらから!/
オンラインアシスタント【フジ子さん】
・1ヶ月だけの利用もOK、人手が欲しいときだけ依頼できる
・パート社員並みのコストで仕事を依頼できる
・ハイレベルなアシスタントが社員のように仕事をしてくれる
・無料トライアルで実務能力の事前チェックができる
\ フジ子さんの詳細はこちらから!/
ランサーズやクラウドワークス で外注する
・採用前にテストなどの条件をつけられる
・応募があった人のスキルをある程度把握できる
・報酬を自分で設定できるので予算が組みやすい
・いい関係ができればまた仕事の依頼ができる
画像引用:ランサーズ
企業の経理アウトソーシング
個人事業主から会社経営へと切り替えた方は、こちらのアウトソーシングがおすすめです。企業の経理アウトソーシングについてはこちらの記事も参考にしてください。
Webライターの確定申告で経費になるもの「まとめ」
この記事では「Webライターの確定申告で経費になるものって何がある?」について解説しました。
- Webライターの確定申告とは?
- Webライターの必需品は経費になる!
- 在宅Webライターなら仕事スペースも経費
- ライタースキルを磨くための費用も経費
- Webライターの確定申告には会計ソフトがおすすめ!
- Webライターの確定申告で経費になるもの「まとめ」
Webライターの確定申告で経費になるものは、意外とたくさんあることがわかりますね。
上記で説明したもの以外でも、Webライターの仕事をするにあたって必要になった支出は経費として計上できますよ。
ほんとに。経費になるものはけっこうありますね!
ただし、なぜその支出が経費になったのか、根拠をはっきりさせることが必要ですよ。
はい!わかりました。
領収証にメモして、しっかり保管しておきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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